TOP > 歯の病気 > 根尖性歯周炎
 

歯の根の先に膿(うみ)が溜まり、その周囲組織に炎症が広がる病気です。初期段階ではレントゲン写真で診ても、膿の溜まっている様子は判りませんが、病気が進行するにつれて、根尖(歯の根の先)に黒い影として現れてきます。

症状としては、噛むと痛い、歯に触れると痛い、何もしてない時でもズキズキする、根尖あたりの歯肉(歯茎)が腫れる、原因歯(げんいんし)のあるところの頬や顔が腫れるとか、多岐に渡ります。
また、一時期、上記の症状があったにもかかわらず、知らないうちに消えてしまうという事も良くあります。但し、これは一時的に病気の活動(感染細菌の活動)が弱まっただけのもで、いずれ再発する事となりますが、それがいつ来るのかは誰にもわかりません。1ヵ月後に再び痛くなるのか、1年後か、3年後か、それは神のみぞ知る所です。

原因は、歯髄(しずい:歯の中心にあるその歯を生かしている柔らかな組織)の細菌感染によるものと言えます。虫歯になってすぐに治療せず、その虫歯が進行して歯髄にまで感染が進行し、なおかつ、この段階でも治療せずにいると、歯髄は死に、腐ってきて根尖にこの病気を作っていきます。
また、歯髄が大きく感染した段階で、治療に着手し治療を終えたとしても、完全に根尖の細菌を除菌できる場合もありますが、除菌できない場合もあり、この細菌が長い年月をかけてこの病気を発症させる場合も多々あります。

 
治療としては、頬や顔まで炎症が広がってしまっている時は、まずは抗生剤でその細菌の活動を抑えて、腫れを引かせた後、根尖部あたりの歯肉に腫れが集約されていれば、その周囲に麻酔して同部に切開を入れて排膿(はいのう:膿を出すこと)させたりしますが、これは根本治療ではなく対症療法であるので、ある程度腫れが退いた時点で、その歯の根の中の治療{感染した象牙質(ぞうげしつ)を除去し、根の中を綺麗にして、膿を止めて、再度根の中を完全密封する治療} に入ります。
このようにして、症状がなくなっていれば、その歯の上部構造を完成させて、再び、この歯で噛めるようにしていきます。
しかし、この治療が終了して再び噛む事が出来るようになったこの歯が一生再発しなで過ごせるかというのは、確約できないのです。十年たっても再発の可能性はあります。その場合は再治療になります。
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